会議通訳の声枯れ

声枯れで困っている方がいると、友人の紹介で患者さんが来られました。
その患者さんは、会議通訳をされている方です。

ほぼ毎日3〜4時間喋り喉に負担がかかった結果

忙しい時はほぼ毎日3〜4時間通訳をしているそうで、負担が大きくなるといろいろな症状が出てくるそうです。

声が枯れて痰がからまる
喉にむくみを感じる
空咳がでる(突然発作的に出て止まらなくなる時がある)
声帯の辺りの痛み
声帯が腫れて声が出なくなった事が何度かある

一般的に、歌うよりも喋る方が喉にかかる負担は少ないように思われますが
長時間にわたって通訳するなど、話す事で歌っている方と同じような症状が現れます。
しっかり情報を伝えるアナウンサーやキャスター
場面によって感情など強弱を変える役者さんや声優さん
日本語や英語など言語によって発生の仕方が変わる通訳
言葉を発するプロに、喉の負担はつきものなのでしょう。

声枯れを鍼灸で改善する

今回は、声枯れについてお話しします。
会議通訳の患者さんは、来院された2日後に長時間の会議が二日間あり、
それまでに喉の状態を良くして二日間乗り切りたいとの事でした。

声枯れ治療のポイント
1声帯、咽頭粘膜の炎症を抑える
2声帯の周囲に鍼を刺して腫れを緩和

声帯、咽頭粘膜の炎症を抑えるツボは「尺沢」です。
尺沢に鍼を刺すことで、声帯や咽頭粘膜の炎症を抑える事ができ
その場で声質に変化を感じられる方もいます。

引用:戸部慎一郎「新版経絡経穴概論」医道の日本社2011年3月55ページ

首周りに鍼は刺しますが、直接声帯に鍼を刺すのは拷問になるのでしません。

治療後すぐに変化を感じる

患者さんの声です
声のお仕事をしているため敏感なので、治療後すぐ声の変化に気づいてもらえました。
・治療後すぐに張りのある声が出るようになり、二日間の会議も症状がぶり返すこともなく終えられて
よかったです。
・喉だけでなく滞っていた全身の気血が巡って身体全体が整うのを感じられました。

無事に二日間乗り切れて良かったです。

声枯れで思うような声が出ないなどのトラブルがある方は、お気軽にお問い合わせください。

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