耳鳴りと難聴

耳鳴りと難聴についてご紹介します。

聴力の低下を難聴といい、外耳・中耳の伝音機構の障害による伝音難聴
蝸牛より中枢側の障害を感音難聴、伝音機構と感音機構の両方の障害による
混合性難聴がある。

外界の音の刺激がないのに感じる音感を耳鳴りという。
筋肉の引き攣り、血管の雑音など体内の音源ががあり、第三者にも聴取できる
振動性耳鳴り(他覚的耳鳴)と患者のみ聞こえる非振動性耳鳴(自覚的耳鳴)
があるが、他覚的耳鳴は稀である。

注意を要するもの

  1. 音は聞こえるが何を言っているのかわからない場合
    →中枢性の難聴(脳の異常を疑う)
  2. 片側の耳閉塞感を伴う耳鳴
    →耳垢塞栓、外耳異物
  3. 急性に発症した難聴の早期で、原因や障害の部位が明らかでない場合
    →中耳炎、突発性難聴など

症状

耳鳴の患者さんのおおくは難聴、めまい,耳閉感などの耳症状を伴い
耳疾患による耳鳴が多いが、脳血管障害、高・低血圧症、貧血、糖尿病
甲状腺腫などの全身疾患、あるいは自律神経系や精神的な要因などによっても
耳鳴りが生じる。

適応になる耳鳴り

無難聴性耳鳴

無難聴性耳鳴とは耳鳴りがあるが、聴力検査で聴覚障害のないものをいいます。
原因は明らかになっていません。

症状

  • 耳鳴りの自覚的表現は「キーン」や「ジーン」
  • 頚肩のコリや後頭部の重圧感を伴う事が多い
  • 疲労、睡眠不足、精神的興奮により耳鳴が悪化する。
  • 睡眠、安静で症状が改善する。

✳︎自覚的聴力の低下はない。

治療方針

  • 自律神経の調整と内耳の血流を改善する。
  • 耳周囲、後頚部も圧痛や硬結、筋緊張などの反応を見て治療する。

内耳の血流を良くするのは「聴会」「聴宮」です。
いかにも耳の症状に効きそうな名前です。聴くだけに。

耳鼻科に行って問題ないと言われ状態が変わらない方は鍼灸治療を
試してみるのもいいかもしれません。

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