昨日に続いて、蕁麻疹について解説します。
今日は、蕁麻疹の原因と誘因を紹介します。
蕁麻疹の原因はいろいろありますが、食べ物が原因になる場合があります。
蕁麻疹を誘発する可能性があるとされる食べ物には、次のようなものがあります。
魚介類:さば、まぐろ、さんま、かに、エビなど
肉類:豚肉、牛肉、鶏肉など
卵・乳製品:鶏卵、牛乳、チーズなど
穀類・野菜:大豆、小麦、蕎麦
食品添加物:人工色素、防腐剤
また、食べ物以外にも、薬や植物、感染症や刺激といった、外的要因が蕁麻疹の誘因となることもあります。
薬物:抗生物質、解熱鎮痛剤、咳止めなど
植物・昆虫:イラクサ(蕁麻)、ゴム、蜂など(触れたり、刺されるとおこる)
感染症:寄生虫、真菌、細菌、ウイルス
物理的刺激:機械的擦過、圧迫、寒冷、温熱、振動など
運動・発汗:血液疾患、膠原病、血清病や、精神的・身体的ストレス
ただ、昨日もご説明した慢性蕁麻疹のようなケースでは、原因不明とされているものもあります。
鍼灸による蕁麻疹の治療
蕁麻疹を発症した場合、西洋医療では、抗ヒスタミン剤を処方されることが多いです。
合う薬が見つかればいいのですが、
「薬が弱いと蕁麻疹の腫れや痒みが引かず眠れない」
「薬が強いと翌日まで体が重だるく辛い」
など、蕁麻疹と薬の副作用の二重の辛さを抱える方もいます。
鍼灸治療では、蕁麻疹は以下のように治療します。
・発症時は神経興奮の鎮静をする。
・間欠期はは反応を起こしやすい体質を改善することに重点をおく。
具体的には、膨疹部に直接刺鍼したり、自律神経を調節するために「天柱」、
熱を取るために「曲池」を使用します。
今出ている膨疹を鎮めるだけでなく、蕁麻疹の原因にアプローチして、根本的な体質の改善も目指していきます。