声帯ポリープ

声帯ポリープは声帯にできる「こぶ」のことをいいます。
声帯が振動して声が出るがポリープがあることで声帯がうまく振動せずに声が出しづらくなります。
片側が腫れることが多く、ポリープの箇所も限定的ですが、重症化すると反対側の声帯にも影響を与える可能性があります。
日常的に声を出す歌手、アナウンサー、声優や役者さんなどに多いとされています。

声帯ポリープ症状

  • 声枯れ嗄声がメイン
  • 声を出す時に喉の違和感を感じる。
  • 声がやや低音気味になったり途中で止まることもある

声を出す時、声帯は左右で拍手をするイメージで振動させて声をだす。
声帯にポリープがあることにより、うまく振動できず声が出づらくなる。

治療

ポリープが初期である場合自然に治癒する可能性はあります。
しかし自然治癒しない場合、消炎薬やステロイドの吸入で、ポリープがなくなることもあります。
これらの投薬でも症状が改善しない場合は、手術になります。

✳︎ステロイドは一時的に良くなりますが、体の負担が大きいのと
炎症が治まりきっていないと再発しやすいです。

手術は喉頭顕微鏡下手術(ラリンゴマイクロサージェリー)が行われます。
手術後は、傷口を保護するために1週間程度沈黙、2週間程度は大声を出したり、歌うのを
控える必要があります。

鍼灸治療

声帯ポリープを取り除くことはできませんが、自然になくなることもあります。
鍼灸治療で自然治癒力を高めれば、消失する可能性や手術後の傷の早期回復も早いと考えます。