PMS (月経前症候群)は、女性の月経周期の前に生じる症状のことを指します。
通常、月経周期の1週間から10日前に現れ、月経が始まると症状が軽減することが多いです。
PMSの症状は、個人によって異なりますが、以下のようなものが一般的に報告されています。
- 不安やイライラ、うつ病的な気分
- 疲労感、眠気、エネルギー不足
- 胸の張り、胸の痛み
- 頭痛、めまい、むくみ
- 腹部の膨満感、腹痛、下痢または便秘
- 食欲の増加または減少、食べ物への異常な渇望
原因は分かっていませんが、女性ホルモンの変化が関与していると考えられています。
ホルモンの影響
エストロゲンやプロゲステロンの低下によりセロトニンの分泌が低下します。
セロトニンは脳内の神経伝達物質の一つで精神を安定させる働きがあります。
これが低下すると「イライラ」や「うつうつ」などの精神的に不安定にりやすくなります。
またプロゲステロン(黄体ホルモン)が低下すると利尿作用が低下しむくみやすくなり
上昇すると腸管の運動が低下し便秘を起こしたり、体温が上昇し眠気におそわれるなどの症状がでます。
自分でできるセロトニンを増やす方法に「涙活」があります。
感動するドラマや映画をみて泣くとセロトニンが上昇します。
私は高校球児だったので「熱闘甲子園」をみると涙が出てきます。
PMSを楽に乗り越えるには
PMSがひどくなる時期がわかっていると対策が立てやすいです。
- 日記などをつけて自分のパターンを知っておく
- その期間は重要な予定を入れない
- 大豆、魚などを積極的に摂取
- 甘いもの(間食)を食べ過ぎず、食事をきちんと食べる
- この時期に無理をしない
「そろそろくるな」と心の準備をする。ツライ時は無理をしない。
普段の食事に気をつける事が大切です。
鍼灸治療のポイント
- 自律神経系、内分泌系の機能を調整する
- 下腹部、腰部・仙骨部などの圧痛、硬結などの反応をみながら治療
お腹の圧痛がひどい場合には瘀血があるケースがあるのでカッピングや刺絡治療などを行う場合があります。
様々な症状があるのでしっかりとした問診検査が必要になります。
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