声帯炎の治し方

声帯炎の患者さんの症状です。
「歌うとすぐに声が枯れて次第に痛みが出てきて声帯がむくんで思うように声が出せなくなった。」

近く本番を控えていたようでこのままだと歌えないので患者さんの紹介で来院されました。
治療の目的として声帯のむくみと炎症をとる事が大きなポイントです。

治療のポイント

1健部誘導方で炎症を改善

鍼灸治療の効果として血液を誘導する作用があります。

  • 健部誘導方
    腫れている患部の周りに鍼を刺して健康な部位に腫れを流し痛みを和らげる。
  • 患部誘導方
    慢性的な疾患に対し血流回復が遅い場合患部に直接刺して循環を高め回復を早める。

声帯に炎症が起こっている場合には胸鎖乳突筋や斜角筋など頚部の筋肉に鍼を打つ事で炎症やむくみが改善します。

2粘膜消炎処置で炎症を改善

粘膜の消炎には脾経、肺経、心包経のツボを使用します。
各経絡のツボには要穴があり「木・火・土・金・水」と役割があります。

炎症は「火」と考えます。火事は水で消化します。なので水のついた要穴で炎症をとめ治療します。

3首、肩、背中、腹部などの呼吸筋の緊張を改善する。

無理して歌うと余計な力が入り、緊張がより強くなります。
緊張が強くなると呼吸がスムーズに入らなかったり、声量が出づらくなり余計な力が入り声帯に負担をかけ悪循環に陥ります。なので筋肉の緊張をとる事でパフォーマンスも上がります。

4骨格の調整で歌うパフォーマンスをUP

骨盤がズレると背骨の歪み、足の脚長差が変化し重心が安定しません。
重心が安定しないと「丹田」が安定しません。
歌う際に丹田はとても重要で声門下圧に関連してきます。
家の土台や柱が安定していないと地震で崩れます。
しかしこれらが安定していると地震が起きても簡単には崩れません。
極端な話ですが猫背で歌うと声が出づらく無駄に声帯や首周りの筋肉の緊張が強くなり、声帯炎や声帯結節などの症状が出る事があります。

骨盤の安定性が向上=重心、丹田が安定→歌いやすくなる、声が出しやすくなる、声帯の負担が軽減する。

治療後の本番を迎えて

一回治療し本番に臨んでもらいました。
本番はなんとか乗り切ったそうですが疲れて痛みがでたそうです。
その後二回目の治療をし本番に臨む前から声帯の調子が改善。呼吸もしやすく声もクリアに鳴り本番に臨めたそうです。

やはり一発で完全に良くなるのは厳しいですが継続していい状態を作り出していくと歌うパフォーマンスが上がりやすくなります。
歌うたいの方は定期的なケアが必要になります。
声帯炎や声帯結節でお困りの方は早めの治療を。

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原因

・喉の乾燥
・喫煙
・空気の乾燥
・喉に直接刺激を与える食べ物や飲み物(熱い飲み物やアルコール、酸っぱい食べ物など)
・喉の過度の使用(長時間の話し声や叫び声、歌唱、喋りすぎなど)
・アレルギー性疾患や感染症などの影響

治療

・声を休める:静かに話す、話さない、歌わないなど
・水分を摂取する:喉を潤すために、水分を十分に摂る
・温かい飲み物を摂取する:喉を和らげるために、温かい飲み物を摂取する
・喉を保湿する:加湿器を使う、喉を潤すために喉飴を舐める、喉をうがいする、蒸気を浴びるなど
・痛みを和らげる:痛みや炎症を和らげるために、鎮痛剤や消炎剤を使用する
・原因となる習慣を改善する:喫煙をやめる、アルコールの摂取を控える、喉を過度に使わないように注意する

声帯炎は、症状が長期化すると、声帯ポリープや結節の原因になることがあります。

声帯炎の鍼灸治療のポイント

  • 声帯の炎症をとる
    炎症時は声帯部に悪い血流が滞っているので周りに分散する。
  • 頚部の筋肉の緊張の除去
    声帯炎で声を出すと声帯をかばって頚部(特に前面)の筋肉の緊張が強くなるため声が出しづらくなる
  • 粘膜の強化する経絡治療
    経絡治療で声帯の粘膜を強化するツボを使用し、自然治癒力を高め回復を早める。

このように治療する事で声帯炎の症状を改善する事ができます。

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