呼吸の種類と特徴から緊張しやすくなる筋肉を紹介します。
胸式呼吸
特徴
- 上部胸郭を拡大して呼吸する
- 肩や全胸部を上げるような呼吸で胸骨、肩甲骨、鎖骨を持ち上げて上部胸郭が持ち上がる
- 肩甲挙筋、僧帽筋、胸鎖乳突筋、外喉頭筋群の力で胸骨、肩甲骨、鎖骨を持ち上げられる
- 筋肉が収縮する時、筋肉が太く短くなるため咽頭腔を圧迫し力み声やのど声になりやすい
- 腹筋をあまり使わないので強い呼気圧が出づらいので大きな声は出しづらい。
腹式呼吸
特徴
- 呼気を強く出すためには横隔膜と腹筋群が重要
- 腹筋群が前、横に、横隔膜が下に移動するとお腹の臓器が押し下げられて肺に空気が吸い込まれる
- 大きな声や高い声は多くの呼気量と強く吐き出す力が必要なのでこの場合胸式呼吸が有効
横隔膜を単体で動かすことはできないので腹筋群の調節が必要になる。
胸腹式呼吸
- 腹式呼吸よりも強く息を吐き出す事ができる
- 胸式呼吸は上部胸郭を広げ頚部の筋肉の緊張により咽頭腔が圧迫されるが胸腹式呼吸は中部、下部胸郭を使用するため咽頭腔の圧迫を避ける事ができのど声や力み声になるリスクを避ける事ができる
横隔膜は単独で動かすことはできなず、腹筋群と胸郭を動かす筋肉を使い横隔膜が動きます。
つまり腹筋や胸郭を動かす筋肉の緊張が強いと横隔膜の動きは悪く呼吸が浅くなり歌うパフォーマンスが下がるので、これらの筋肉の緊張をとり治療する事がとても大事になります。
肺に息が入りづらい、大きな声、高い声が出づらい方は治療してパフォーマンスを上げましょう。