東洋医学的肩こり

今回は東洋医学的肩こりを紹介します。
随伴症状をもとに肩こりを解説していきます。

肩こり+高血圧、目の充血、顔のほてり

このタイプは東洋医学的に「肝陽亢進」といいます。
基本的な考え方としてどの臓腑にも陰と陽があります。
陰と陽は互いの力を出し合ってバランスを保ってます。
例えるならシーソーで平衡に保たれている状態です。
東洋医学的にこの状態が崩れると様々な症状が現れると考えます。

肝陽亢進の場合、肝の陽の気が強くなり陰の気が弱くなります。
肝陽の気が強くなっている時は怒っている状態をイメージしてください。
瞬間湯沸かし器の上司が怒った時の顔を想像してください。
顔が赤くなったり目が血走っていると思います。この状態だと血圧も上がります。

このタイプの上司を見た時はストレス過多でイライラして肩がこっていると思ってください。

肩こり+目の乾き、眼精疲労

デスクワークやスマホを見ている現代人や病後や産後の方に多いです。
このタイプは東洋医学的に「肝血不足」といいます。

肝の機能に「蔵血を主る」作用があります。
血液を肝に貯蔵して必要な血液を分配する機能があります。
この機能が働かないと必要なところに血液がいかず
眼精疲労や目の乾き(ドライアイ)めまいなどの症状があらわれます。
頚肩の筋肉にも血液が栄養されず老廃物が流れづらくなります。
老廃物がたまると筋肉が硬くなりコリにつながります。

ドライアイで目薬をさしながらデスクワークしている方は注意してください。

肩こり+胸悶、喘息、浮腫

このタイプは「寒飲内停」といいます。
胸の不快感があり冷たいものや脂っこいものをよく食べたりすると
胸の前あたりの陰の気が強くなり陽の気がうまく働かなくなり、背中
丸くなり同じ状態が続くと頚肩のコリになります。

肩こり+胸脇の不快感、月経不順、よくため息をつく

このタイプは気滞血瘀です。
気が滞る事で全身に血を送る力弱くなります。それに加え悪いドロドロした血が
あることにより、血の循環が悪くなります。
送る力が弱く、流れの悪い血が体内の循環を妨げ肩こりや月経異常をきたすという事です。

東洋医学的肩こりはタイプによって刺すツボも変わってきます。
なので問診時に症状を確認したり触診して特定したりします。

なかなか肩だけ治療しても治りづらかったり改善しない場合は
全身の状態から東洋医学的肩こりを改善してみませんか。

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