下痢の鍼灸治療

今回は下痢の鍼灸治療です。

下痢の鍼灸治療

現代鍼灸による治療方針
①腸の機能を調整する目的で、下腹部、腰背部の筋緊張や硬結、圧痛などの
 反応点に施鍼、施灸する。
②臍の塩灸などがよく用いられる。

引用:戸部慎一郎「新版経絡経穴概論」医道の日本社2011年3月99ページ

腹結

「腹気の結聚(けっしゅう)するところ」ということから腹結と命名された。
→本穴は大腸の部位にあり局所作用が主であり
 腸疾患、腹痛、下痢、疝気などの治療
*疝気は下腹部の痛む病気のこと

引用:戸部慎一郎「新版経絡経穴概論」医道の日本社2011年3月83ページå

天枢

星の名前であり、北斗七星の一番目の星を指す。
「枢」は枢軸の事である。本穴は臍の傍らにあり
上腹と下腹の境になるところである。臍の上は天に
対応し、臍の下は地に対応しているためこの名前が
名付けられた。
→本穴は大腸の募穴であり、大腸疾患の主穴である。
下痢、便秘、腸麻痺、虫垂炎、臍周囲痛などの治療する事ができる。
*募穴:臓腑の気が多く集まるところ。

引用:戸部慎一郎「新版経絡経穴概論」医道の日本社2011年3月131ページ

大腸兪

本穴は大腸の気が注ぐところであり、大腸疾患を治療する重要な経穴であることから名付けられた。

下痢、腹痛などの大腸疾患を治療する事ができる。
本穴の下焦(下腹部)の生殖器や泌尿器の諸機官があるので生殖泌尿器系の病症を治療する事ができる。

なかなか症状が改善しない方はこれらのツボを使って鍼灸治療を試してみるのも
いいかもしれません。

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