ペルテス病

今回はペルテス病について紹介します。

概念

小児の大腿近位骨端部(付け根あたり)の虚血性壊死で、血行障害を起因とする骨端症の一つです。
血行障害を起こす原因は不明だが外傷、感染、炎症、内分泌異常などと言われている。

疫学

  • 小児期の疾患で3~13歳まで見られ、特に6~8歳男児に多い。
  • 体格は平均より低身長であることが多く、骨年齢も遅延していることが多い。

症状

  • 跛行と疼痛が主症状
  • 幼児では疼痛の訴えがなく、跛行で周囲が気づくことが多い
  • 疼痛の部位は股関節に限らない。大腿前面、外側、膝付近の痛みとして訴えられることが多い。
  • 長時間の歩行や運動で増悪する
  • 殿部や大腿部の筋萎縮が見られることがある。
  • 股関節の可動駅制限が必発し特に内旋が多い。
  • 病気が進むにつれ骨頭が扁平したりするので下肢が短縮する
    →初期には見られない

治療

ペルテス病は装具による保存的治療を原則とする。
→ペルテス病による骨頭壊死は、変形は遺残しても必ず修復される。


今回ニュースで久々にペルテス病の文字を見たので復習がてら投稿しました。
股関節に限定的に痛みが出るわけではなく、大腿部や膝の方に痛みが出ます。
大腿部や膝の治療をしても症状が良くならない、むしろ悪化しているのなら
整形外科に受診しレントゲンもしくはMRIなどの検査をオススメします。
「何か違うな」と直感的に思ったら整形外科に行きましょう。
子供は痛がるけどよくわからないです。
周りの大人たちや治療家が「歩き方が変だな」「痛みが改善しないな」と気づくのが大事です。