歌いやすくなる鍼灸治療4
今回の筋肉は「胸鎖乳突筋」です
胸鎖乳突筋
この筋肉は鎖骨の内側1/3 から耳の後ろにある乳様突起ある筋肉です。
首を前屈、側屈、後屈に作用するのと、呼吸を補助する筋肉でもあります。
主に息を吸う時に補助的に働くのと、声帯に近いので声を出す時に共鳴して胸鎖乳突筋が揺れます。
この筋肉の緊張が高まると項(うなじ)あたりのコリや頭痛が強くなります。
肩がコリやすい方で歌う方はこの筋肉をしっかり緩めると歌うパフォーマンスが上がります。
声帯に疾患がある方(声帯結節やポリープなど)は声帯と同じ高さのところに鍼を打つ事で回復が早まると私は考えます。
胸鎖乳突筋の鍼灸治療
- 直接筋肉に鍼を打つ
- アナトミートレイン(筋膜の連結)からアプローチする
直接鍼を打つ
胸鎖乳突筋を直接的に緩め、声帯や咽頭などにアプローチするツボとして
「人迎」「水突」などが効果的です。(症状によって変えます)
項(うなじ)のコリも改善しますがこの場合はコリを感じる部分に直接鍼を打つのが有効です。
アナトミートレイン
胸鎖乳突筋は様々なラインからの連結があるため体の状態を見極めて治療する必要があります。
例えば太ももを前に上げる(股関節屈曲)筋肉が硬い場合、関連するのが腸腰筋です。
この筋肉と関連するのはディープフロントラインになるのでここからアプローチします。
全てが一緒の治療という訳ではありません。
歌いやすくなる鍼灸治療4いかがでしたか?
首も肩もこっている方も歌いづらいという方も治療してみてはいかがでしょうか
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参考文献:アナトミートレイン第三版 ヒューマンアナトミーアトラス 新版経絡経穴概論第二版