歌う時に重要なのが呼吸と姿勢です。
呼吸は筋肉の収縮によって酸素を肺に取り込み弛緩によって二酸化炭素が排出されます。
筋肉の緊張をとり柔軟性を高めるのも大事なのですが、姿勢も重要になってきます。
姿勢の重要性
- 無駄な力が入りやすくなり筋肉に負担がかかる
例えば猫背の状態で歌うと、背中が丸くなっているため息が入りづらくなります。
この状態で歌い続けると正常時に比べ呼吸筋が緊張しやすくなったり、余計な筋肉に力が入ったりします。 - 骨盤の不安定性で重心が安定せず歌いづらくなる
息が入って腹部から声帯に向けて圧力をかけて声が出ます。
体の中心にある骨盤の歪みがあると重心が安定せずに声帯に向け圧力をかけづらくなります。
丹田を意識しやすくなる骨格調整が必要になります。
悪い状態で歌うと、頚部や呼吸筋に筋肉が過剰に力が入り疲労感が強くなるだけでなく、声帯の炎症が起こりやすくなったり、声帯結節、声帯ポリープの原因にもなります。
骨盤を安定させる
姿勢において骨盤は土台になります。
家でいう基礎です。基礎がしっかりしていない家はちょっとの地震でも家が崩れます。
基礎がしっかりしていれば少々の地震でも崩れないですよね。
体も一緒で骨盤の歪みから腰、背中、首、胸郭などのバランスが崩れます。
バランスが崩れると体の動きが悪くなったり、自律神経の方に影響し、体調を崩しやすくしたり、気分が落ち込みやすくなったり心身ともに不調に陥りやすくなります。
骨盤の調整の前の確認事項
- 足の脚長差の確認
骨盤が歪んでいると足の長さが変化します。 - 骨盤の歪み方を確認
筋肉の引っ張りで骨盤が歪んできます。人によって使われている筋肉に差があるので歪み方が人それぞれ違うので確認が必要です。 - 脊椎の歪みの確認
骨盤から仙骨、腰椎、胸椎、頚部の歪みを確認します。
主に横にずれや回旋が強かったり、背骨の間隔が狭くなているなどを確認します。
これらを確認して骨格を調整します。
調整の仕方
- 筋肉の緊張を改善
骨盤などの歪みは筋肉の引っ張りによって生み出されます。
緊張が強いまま矯正してもすぐに歪んだ状態に戻りやすくなるのでまずは筋肉の緊張を改善していきます。 - 骨盤の歪みをとる股関節の運動
筋肉の緊張を緩めた後に正しい筋肉の動きを行うことで足の長さが元に戻り、骨盤の歪みも改善します。 - カイロプラクティック要素を取り入れる
腰椎、胸椎、頚椎の捻れや間隔が狭くなっている場合は「ポキっ」と矯正することもあります。
しかしこれは患者さんによっては痛める可能性もあるので慎重に治療する必要があります。
矯正しなくてもいい方向に動かして誘導することもできます。
姿勢を良くし呼吸の機能を上げることで下腹部からのエネルギーを声帯にぶつける事ができるので声量が上がり無駄な力が入らず声帯の負担を減らす事ができます。
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