声帯の浮腫み
声帯の浮腫みがあって声が出づらい、歌いづらい。
こんな患者さんが多いです。
声帯の浮腫みの原因
声の出し過ぎにより声帯が炎症が起こると浮腫みが出てくるのがほとんどです。
炎症が起こると体は治そうとして血液などが集中して声帯に集まり治そうとします。
その後炎症が落ち着いても浮腫みがあると声枯れや掠れ、歌いづらさが残ります。
声帯の浮腫みを取るには
浮腫みが取れない原因として
- 血流が悪い
- 首周りの筋肉の緊張が強い
首周りの筋肉の緊張が強くなると血液の流れや代謝が悪くなり浮腫みが改善しづらいです。
この状態を改善しなければ声枯れや掠れ、歌いづらさが良くなることはありません。
治療
浮腫みを改善させるにはノド周りの筋肉の緊張を取ることです。
特に胸鎖乳突筋、斜角筋、舌骨上筋、下筋群の緊張をとることで筋肉の血流が上がり疲労物質や老廃物が回収されやすくなり浮腫みも同時に改善します。
その他にも東洋医学的に浮腫みを改善させる「三陰交」「陰陵泉」などなど手や足などのツボを組み合わせることで更に症状を改善できます。
治療前と治療後で声を比べてみると声が出やすくなり、歌手の方などは「声帯が合わせやすくなった」と言う方が多いです。
数回重ねることで状態は上がってきやすいです。
高音域が出づらくなった方にも有効
声枯れの治療だけでなく
- 以前出ていた音域が出づらくなった
- 高音を出すのが辛い
などの症状にも効果を発揮します。
首の前の筋肉が硬いと上手く使えずに声が出づらくなります。
緊張を改善することで筋肉の柔軟性が高まり動きやすくなるので高音域が歌いやすくなります。
シャウトする、ハイラリンクスが続く、歌いすぎの方はお薬だけでなく体の自然治癒力を上げてケアするとより良く歌えると思います。
声帯は生身です。
ギターの弦のように張り替える切れたら張り替えればいいですが声帯はそんなことできません。