製薬会社が全国5万人の男女を対象に行った調査によると、日本人の肩こり歴は平均12.4年、腰痛は平均9.9年と慢性化している一方、3割以上の方が肩こり・腰痛の原因を知らず、8割超の人が症状を放置していることがわかりました※1。
皆さんの中にも、肩こり・腰痛・眼精疲労にお悩みの方は多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは、肩こり・腰痛・眼精疲労の原因と、根本的な解消方法についてご説明します。

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肩こりの原因

現代人に肩こりが多い理由

現代人は、PCやスマホを、長い時間同じ姿勢で見がちです。長時間同じ姿勢を保つことで筋肉が疲労し、筋疲労が血流を悪化させ、血流の悪化が首こり・肩こりや痛みを招きやすくなります。
また、重い荷物を持ったり、運搬するなどの肉体的ストレスによっても、肩こりは生じます。
加えて、日常生活のクセや食事、精神的ストレスも症状に大きく影響します。

肩こりの原因

人間の頭の重さは、4キロ~6キロもあります。それを支えるのが、頸部の骨や、頸部から肩にかけての筋肉です。この筋肉は、数キロの頭を支えつつ、腕の重みで肩が下がることを防ぐ働きをしています。そのため、肩回りの筋肉は、日常的に無意識に緊張しています。

現代人は、PCやスマホを長時間見たり、猫背やストレートネックなど、姿勢が悪い状態で長時間すごしがちです。そのため、首、肩、背中の筋肉が過剰に引き伸ばされたり、収縮したままになりやすいです。すると筋肉が硬くなり、血行が悪くなります。

・血行が悪くなると、筋肉に老廃物が溜まり、痛みを発する
・筋肉が痛みを発すると、脳は以前よりも筋肉を硬くして血管を収縮させる
・筋肉が硬くなると、さらに血流が悪くなる悪循環を生む

この状態が長期間続くと、症状は慢性的な首肩こりだけにとどまりません。頭痛、吐き気、眼精疲労、腕や手のシビレなど様々な症状を引き起こす引金にもなるので、早期の治療が必要です。

内臓疾患と肩こりの関係

内臓疾患がある場合、首、肩こりの症状を引き起こすこともあります。通常の肩こりでも、慢性的な首肩こりが悪化すると、息が吸いにくい、声が出しづらい、腕にシビレが出るなど、日常生活に支障をきたす方もいます。しかし、肩こりと思って、内蔵機疾患が原因の首肩こりや手腕のしびれを見逃す恐れもあります。

肩こりだからと放置せず、早めに治療しましょう。

腰痛の原因

整形外科でも特定困難な腰痛の原因

腰痛の原因の80パーセントは、原因不明といわれています。

原因不明の腰痛には、椎間関節性腰痛、仙腸関節性腰痛、椎間板性腰痛、筋・筋膜性腰痛といった種類があります。腰痛で整形外科を受診すると、まずレントゲン撮影をされるのが通常です。しかし、これらの腰痛はレントゲンには写らないので、原因を特定できないのです。

腰痛のきっかけになるスポーツ・仕事・姿勢

腰痛になるきっかけは、長時間の肉体労働やデスクワーク、スポーツ疲労などです。

・同じ姿勢を取り続けて筋肉や関節が硬くなる
・筋肉や関節が硬くなった状態で体を動かし、腰の関節や筋肉を痛める
・姿勢の歪み、骨盤の捻れやズレ、仙骨の傾斜などにより、腰椎の関節に負荷がかかる
・筋肉がうまく使えていなかったり、負荷のかかる筋肉があることで身体のバランスを崩す

これらが原因となって腰痛になるケースが多いです。

腰痛で無理なストレッチはかえって危険

人間の背骨は「生理的湾曲」といい、重力を分散させるために曲がっています。その土台である骨盤は、上半身や体幹の筋肉、足の筋肉が多く繋がっています。つまり、骨盤や姿勢のずれは、上半身だけでなく足の筋肉の影響も受けるということです。
足の筋肉が引っ張られ、骨盤が傾斜することで生理的弯曲が失われ、腰椎の反りが強くなりったり、逆にストレートに近くなり、重力の影響をモロに受け腰痛を引き起こすこともあります。

それだけに、骨盤のバランスを整える、うまく機能していない筋肉の動きを良くするなどの治療が必要になります。筋肉が硬いから緩める、ストレッチをして伸ばすだけでは、逆に腰痛を悪化させるリスクもあるので慎重に治療を進める必要があります。

眼精疲労の原因

PC・スマホに注意!眼精疲労の原因

眼精疲労は、主にPCやスマホなどの画面を長時間見ることによって起こります。

・長時間画像を見続けることで、眼球や、ピントを合わせる筋肉、眼球を動かす筋肉が固まる
・血管が収縮して血流量が下がり、充分に老廃物が代謝されず蓄積する
・老廃物が蓄積すると、眼精疲労、ドライアイ、目の充血、視力の低下などに繋がる
というメカニズムです。

さらに、眼精疲労が蓄積すると、瞬きをする筋肉や表情筋が痙攣する、瞼が重くなる、目が開きづらくなるなどして顔の印象が下がってしまいます。また、目の奥や後頭部側頭部の頭痛が強くなり、首こり・肩こりの原因につながり、睡眠の質も低下する悪循環に陥りがちです。

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肩こり・首こり・眼精疲労の治療方法

三段階の仮説検証による鍼灸治療

詩庵のShimon-careでは、東洋医療と西洋医療の考え方を組合せ、三段階の仮説検証に基づいて、肩こり・腰痛・眼精疲労にベストな経絡、治療法を導き出します。

【第一段階:痛みの特定】
首、肩、背中、腰の、どの組織が痛みを発しているかを特定します。

【第二段階:関連する症状の特定】
筋肉は、直接揉めばそれなりに柔らかくはなります。しかし、それだけでは症状は解決しません。
痛みの質や、どういう動きで痛みが増すかを確認し、関連する症状を探ります。
どの組織、筋肉が関連しているのか全身にアプローチし、鍼を打つ経絡を絞り込みます。

【第三段階:根本原因の検査】
肩こり・腰痛・眼精疲労は、日常生活のクセやストレスなどが影響している場合があります。
普段の立位姿勢、歩き方、骨盤や脊椎の歪み重心の位置などから、肩こり・腰痛・眼精疲労の根本原因を探って治療します。そして、帰宅後も、治療後の良い状態が続くように治療方針を立てます。

肩こり治療の特徴

東洋医学では「症状が上の方にある時は下の方から治療する」という考え方があります。
経絡の流れから、肩こり・首こりの原因となる、筋肉の緊張、ストレス、自律神経の乱れなどの原因を見極め、一見関係のない腕や脚にも治療して症状を改善していくのです。

具体的には、頚肩部、肩甲間部の圧痛や硬結部が第一の治療点です。精神安定や自律神経調整を必要とする場合もあり、頚椎症や不定愁訴なども適応です。
内科、耳鼻科、眼科、歯科などの疾患があっても、原因疾患が軽症なものは治療が可能です。

腰痛治療の特徴

腰痛は、首から腰にかけての表層の筋肉が硬くなって生じることが多いです。
しかし、指では届きづらい深部の筋肉の緊張も強くなる傾向があります。刺鍼やトリガーポイント治療なら、深部の筋肉に届くので、症状の改善が期待できます。

眼精疲労治療の特徴

眼精疲労では、目の周りの筋肉の緊張をとるように鍼を打ちます。これにより、
・筋肉の緊張が改善し、血流量が上がる
・血流量が上がると蓄積されていた老廃物が流れ出し、眼精疲労が改善される
・視界が明るくなる、表情筋の痙攣が改善する、重い瞼が開きやすくなる、目がパッチリする
等の効果が出て、明るい表情の印象を与えることもできます。

また顔全体に治療するため、肌のターンオーバーが正常化し、肌質の改善や、化粧水や乳液が浸透しやすくなり化粧ノリも良くなったという声もいただいています。さらに、随伴症状として、肩こりの治療を同時に行うことで、目や顔の循環が高まり、治療効果があがります。気血を良くするツボは背中・腹・手・膝上にもあるので、全身を治療することが効果的です。

肩こり・腰痛・眼精疲労でお悩みの方へ

首・肩こり、腰痛、眼精疲労は、その場所の筋肉を直接ほぐすだけでも、一時的に改善します。しかし、それだけでは足りないと私は考えます。

肩が凝っているから揉む、腰が痛いから電気を当てるだけでは、根本的な改善になりません。まして、声のプロにとっては、生活そのものの質を悪化させるリスクもあります。

肩こり・腰痛を改善するには、まず十分な問診が必要です。そして、痛みの場所、性質、原因など、様々な要因を追求します。刺鍼は、全身の筋肉や流れに着目し、効果的なが見込める経絡に行います。こうしたトータル治療により、効果を高め、早期の改善と症状の安定が可能になります。

首・肩こりや腰痛でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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(※1:第一三共ヘルスケア, 肩こりと腰痛に関する意識と実態調査, 2016年7月8日~7月13日