嗄声の患者さん
喋るお仕事をしている患者さん。連日仕事が続くと声が枯れて咳き込む仕事が辛くなるとの事でした。
そこで紹介で当院の治療を受けに来られました。
治療のポイント
声が枯れて喋りづらい場合
- 喉の炎症を抑える鍼灸治療
喉の粘膜や扁桃、声帯などの炎症を抑える治療をしていきます。
炎症を抑えるには肺、消化器系のツボをメインで使います。
消化器系の機能が悪いと全身に血液やエネルギーを送る能力が落ちるので老廃物が溜まりやすくなり炎症の状態が長引きやすくなります。 - 声帯周りも筋疲労を改善する
「喋る」も筋肉を動かしてできる事です。連続して使い続けるとクビ周りの筋肉の緊張が強くなり硬くなります。硬くなると筋肉が血管を圧迫して血流が悪くなり痛み物質を放出してより筋肉をさらに硬くして血管を更に圧迫し筋肉を硬くする。この悪循環に陥ります。
首周りの緊張をとるかとで血流を良くして声を出しやすくします。声帯や咽頭部の老廃物も流れやすくなるので炎症や改善し自然治癒力も上げる事ができます。 - 呼吸筋の緊張を改善する
呼吸筋で横隔膜、肋間筋、腹筋など面積の大きな筋肉を治療する事で呼吸が胸やお腹に入りやすくなる事で喋る、歌うの動作が楽になってきます。
このように治療する事で嗄声、声枯れを改善します。
治療後の患者さん
治療して調子が上がったようで大事な仕事も声が枯れたり咳き込んだりせずに終えられたようでよかったです。
詳しくは→患者さんの声
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嗄声とは
嗄声(させい)とは、声が枯れた状態の事です。
原因は声の出し過ぎ、タバコ、お酒の飲み過ぎなどがあげられます。
風邪や声帯結節、ポリープ声帯萎縮、喉頭がん甲状腺機能低下症などの病気でも、嗄声はおこります。
嗄声の症状
声を出すとしゃがれて、かすれるような状態を嗄声と言います。
原因により、随伴症状を伴います。
例えば、風邪なら発熱、頭痛、鼻水、咳などの症状だったり
甲状腺機能低下症なら疲れやすさや倦怠感、体重増加、便秘などの症状がでることがあります。
癌なら体重減少の症状が現れやすいです。
原因を特定するためにも、こうした随伴症状に注目することは大切です。
嗄声の治療
風邪による嗄声は、自然に改善することが期待できるため、特別な治療は行わずに様子をみることがあります。
声帯ポリープや声帯結節などが原因である場合には、外科的に切除することも考慮されます。
喉頭がんが原因である場合には、手術以外にも放射線療法や化学療法が考慮されます。
嗄声は、日常生活の動作により発症することもあるため、声を使いすぎない、
禁煙する、お酒を控えることで改善することもあります。
嗄声の鍼灸治療
私が治療している患者さんは、声が商売道具の方がほとんどです。
声の出し方や歌い方、それぞれ癖があります。
なので患者さんによって治療ポイントが変わってきます。
つまり一人一人問診し、仮説検証作業をすることが大事になります。
検証作業をし治療する事で、嗄声が改善するだけでなく、歌いやすくなったり
長時間喋っても声が枯れずらくなります。
アナウンサーや声優、役者、俳優、オペラやロック歌手の方々で
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