コロナ後遺症の倦怠感
今日は倦怠感と疲労について解説していきます。
倦怠感と疲労感の概念
コロナ後遺症の倦怠感の前に、倦怠感と疲労感の概念を紹介します。
疲労とは、身体がだるい、気力がない、気分がすぐれないといった状態で
健康感を喪失したことを意味します。
全身倦怠感とは、身体的精神的に「だるい」と感じる自覚症状をさし
疲労感、易疲労感とほぼ同義に用いられます。
易疲労感:あまり体を動かしていなくても感じる疲労感の事
コロナ後遺症の原因から考える治療
コロナの後遺症の原因として、以下の5つが言われています。
- ウイルスの持続感染
- ウイルスによる組織障害
- 自己免疫反応
- 常在細菌叢の多様性の低下
- 集中治療後症候群(PICS)
✳︎常在細菌叢(じょうざいさいきんそう)
身体の決まった位置に集団で存在する微生物のことをいいます。
常在細菌叢の多様性が低下すると、口、鼻、喉などでウイルスが倒せない状態になります。
✳︎集中治療後症候群(しゅうちゅうちりょうごしょうこうぐん)
ICUと言われる集中治療室に入ったり、出た後に生じる身体や精神の障害
認知機能への影響をいいます。
ウイルスの組織障害により免疫系がうまく働かない
ウイルスが持続的に体内にいることで自己免疫反応がでて
免疫系が働いて常に戦っている状態です。
組織障害が原因なら、組織の修復、自然治癒を高めて組織を修復させます。
持続感染であれば、自己免疫を活性化させウイルスを倒させます。
常在細菌叢の多様性の低下は、口、鼻、喉などでウイルスが倒せない状態を招きます。
集中治療後症候群は、コロナ重症で集中治療し、ウイルスを倒すためにエネルギーを
使い体の組織が修復しきれてない状態だと思われます。
要するに、組織の治癒力を高める、免疫系の活性化させる事が重要です。
西洋医学処置と東洋医学の鍼灸治療
それを西洋医学で行うとだいたい投薬治療になりますが、まだ有効なお薬、治療法はない
状態です。
症状が長引き、薬を飲み続けると、副作用や解毒のために肝臓への負担で倦怠感が出る
可能性も0ではありません。
そこで自然治癒力を高め免疫系を活性化させる鍼灸治療がいいのではないかと私は
考えます。
次回は倦怠感に有効な鍼灸治療を紹介します。