コロナ後遺症の下痢

コロナの後遺症でもある下痢について解説していきます。

そもそも下痢の定義は?

下痢とは水分含量が多い状態の糞便を頻回に排出する状態。
定義は、便の湿重量が1日250g以上とする場合が多い。

健常者の糞便中の水分量は約100〜120mlで、週3回ないし20回の
便通があり1日200gを超えることは稀である。

注意を要するもの

①急性の下痢に発熱、嘔吐、心窩部痛、脱水症状、ショック症状が見られる
→細菌性赤痢、食中毒
②血性下痢、発熱、体重減少、粘血便、粘液便が見られる
→潰瘍生大腸炎、クローン病

腹痛は多くの下痢の方で認められるが、典型的な疝痛は小腸の機械的閉塞
を強く示唆する。
神経性腸疾患や内蔵士官下垂症による便秘、
習慣性便秘および単純生下痢、心因性下痢
過敏性大腸症候群の便秘・下痢などが鍼灸の適応となる。

過敏性腸症候群

主として腸管の運動機能の亢進に基づく便通以上と腹部症状を訴える疾患。
便秘、下痢、便秘下痢交替が持続する。
→腹痛や腹部膨満感などの症状を伴う。便秘の時は兎糞状の便となる。

精神的ストレスと関係して起こりやすく、頭痛、全身倦怠感などの症状を伴う。
*精神的ストレス=交感神経、副交感神経が両方興奮している状態
→大腸に沿って圧痛を認める(特に左下腹部)
→腹部、背部に筋緊張や硬結、圧痛が認められる。

これは私の推測ですが、おそらくコロナ後遺症の下痢は過敏性腸症候群が原因ではないか
と思います。
→感染後に咳や全身倦怠感など長引く後遺症に悩まされ肉体的、精神的にストレスが
強くなるため下痢症状が起こるのではないでしょうか。

次回鍼灸治療について解説していきます。