喉を即効で治す「井穴刺絡」をご存知ですか?
今回は井穴刺絡の効果を解説し、喉の疾患を即効で治す・改善させる治療を紹介します。
井穴とは
井穴刺絡(いけつしらく)は、主に指先の爪の際にあるツボへの治療のことです。
このツボを井穴(いけつ)といいます。
指によって経絡(五臓六腑)が異なり、疾患や症状によって治療点を変えていきます。
母指:肺
示指:大腸
中指:心包
薬指:三焦
小指(親指側):心
小指(尺骨側):小腸
母趾(内側):脾
母趾:肝
示趾:胃
薬趾:胆
小趾:膀胱
足の裏:腎
井穴刺絡とは何か?
これは古来から緊急治療や慢性疾患に用意られてきました。
井穴に、微細な傷をつけて出血させます。
最初は粘度が高く、暗赤色の血液が出てきます。
そこから絞り出していくと、サラッとした赤い血液が流れてきます。
指の末端で、このような粘度が高い血液(瘀血:おけつ)が滞っていると、経絡の流れが悪くなり、様々な疾患を引き起こします。
なので、この血液を出してあげることで、経絡の流れを良くし症状を改善していきます。
効果はこれだけにとどまりません。
末梢循環障害の改善、心・肺・血管系の負担の軽減や、血圧の調整、体温調節にも好影響を与えることができます。
悪い血は粘度が高く、なかなか下に流れないです。絞り出して粘度が低くなると下の方に血液が流れていきます。
この状態になるると経絡の流れが良くなり症状を改善することができます。
井穴刺絡で喉の疾患を改善させる
喉、咽頭、気管支、扁桃などを即効で治すツボは、肺経の「少商」です。
肺経は、基本的に呼吸器全体の疾患を良くします。
ここから瘀血を抜くことで
- 扁桃炎
- 咽頭炎
- 耳下腺炎
- 咽頭部の腫れ
- 鼻出血
- 気管支喘息
などの症状を改善することができます。
→その他にも指のこわばり、痙攣、痺れなどにも効果があります。
「喉を即効で治す」を体現したコロナ感染後の扁桃の腫れ
私は今年の7月にコロナウイルスに感染し、喉や扁桃が腫れ、水を飲んだり食事を摂るのも辛い状態でした。
ガラス片を飲んでいるような感覚でした。
そこで、自分自身に井穴刺絡をしました。
その時は、左手だけ刺絡治療をし、右手をやるのを忘れていたのです。
すると、翌日になると左側の扁桃や喉の腫れが改善し、右だけがまだ激痛が残る状況になりました。
ここで右側をやっていないことに気づいたのですが、同時に刺絡治療の効果を実感できた瞬間でもありました。
急いで右手も刺絡治療を行ったところ、その翌日に右側も症状が改善し、飲食時の苦痛から解放されました。
歌う時や喋る時に喉が辛い方にも効果が発揮できる
歌手やアナウンサーなど、声を生業にしている方々に喉のトラブルはつきものです。
扁桃腺が腫れた、咽頭部に炎症があるなどの急性疾患だけでなく、習慣的にに気管支喘息や扁桃腺が腫れやすいなどの、慢性疾患にも効果を発揮できます。
*個人差はあるので、即効で治る方もいれば回数を重ねて治る方もいます。
歌いやすくなる治療
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