発声しやすくなる治療
「発声」は呼吸筋を使って声帯をコントロールして声が出ます。
筋肉が硬くなっていたり、動きが悪くなると発声する時に声が出づらくなったり歌いづらくなります。
(喉が腫れてるなどの呼吸器疾患がないとして)
この状態で発声し続けると、喉に負担がかかり、声帯結節や声帯ポリープなどの原因にもなります。
なのでいい状態で歌うには筋肉の硬さや動きを改善することが重要になります。
「歌う」「喋る」「話す」「伝える」発声のパフォーマンスを上げる治療をします。
呼吸筋で大事なのは横隔膜です。
横隔膜で発声のパフォーマンスUP
今回は呼吸で大事な「横隔膜」の緊張をとる治療をご紹介します。
横隔膜は呼吸をする際に働く筋肉です。
通常時はアーチ状になっていて、息を吸う時に横隔膜は下がって肺に空気が入ります。
この横隔膜の緊張が強いと息が充分に入らないので発声しづらくなります。
そのためにも横隔膜の緊張をとるのが大事になります。
横隔膜の治療
横隔膜を直接緩めるのが一番早いのですが患者さんが苦しかったり、指では届きずらい場所にあるので「アナトミートレイン」の筋膜の連結を使って間接的に横隔膜を治療していきます。
この青くなってるのが筋肉です。これらの筋肉を緩めれると横隔膜も自然と緩んできます。
ポイントとして
- 横隔膜に近い腰方形筋や大腰筋
- 喉粘膜に関連のあるツボに分布する後脛骨筋
- 口の開閉に関連する咬筋、側頭筋
これらのポイントを治療していきます。
横隔膜だけでなく喉粘膜にもアプローチできるし口の開閉は発声に関連するので一度に三箇所の治療ができるという訳です。
息が入りやすくなれば酸素を多く体内に取り込む事ができ体も元気になります。
姿勢が悪く凝り固まった横隔膜だと息が入りづらく、歌う以前に精神的に落ち込みやすく不安定になります。
発声しやすくなる治療を今後もご紹介していきます。
声が出づらくてお困りの方は早めの治療を
参考文献:アナトミートレイン第三版 ヒューマンアナトミーアトラス