発声しやすくなる治療3では呼吸補助きんである「斜角筋」を紹介します。
斜角筋
この筋肉は3つの線維からなり前、中、後に分けられます。
主に頚部の屈曲と側屈の動きに関連し、呼吸時には補助的に上部胸郭を引き上げる作用があります。
呼吸には安静時呼吸と努力性呼吸があります。
安静時呼吸は日常生活時に行われている呼吸です。
努力性呼吸は歌を歌う、運動するなど通常時よりも多く空気を取り込んだり吐き出したりする時の呼吸です。
斜角筋は上部胸郭を引き上げる事でより多く空気を肺に取り込みます。
頚椎に付着する筋肉なので緊張が強いと思うように声が出なくな発声しづらくなります。
首や肩のコリが強い方は声が思うように出なくなり喉の負担が増え声帯を痛めることもあるのでしっかりとしたケアが必要になります。
斜角筋の治療
- 斜角筋に直接鍼を打つ
- アナトミートレインの連結に関連する場所に鍼を打つ
1.斜角筋に直接鍼を打つ
筋肉の緊張を直接緩める事で首の可動も良くなり声が出しやすくなります。
また声帯にも近いので声帯の粘膜の回復にも役立つと考えます。
2.アナトミートレイン連結に関連する場所に鍼を打つ
斜角筋の連結する筋肉
臀部、腹斜筋の緊張をとり下腿の腓骨筋や大腿筋膜張筋も緩める事で斜角筋の緊張もとる事ができます。
発声しやすくなる治療3いかがでした?
参考文献:アナトミートレイン第三版 ヒューマンアナトミーアトラス