発声しやすくなる治療2

発声しやすくなる治療2では横隔膜と並んで重要な外肋間筋を治療についてご紹介します。

外肋間筋

呼気時に肋骨が下がる
吸気時に肋骨を上げる

外肋間筋は肋骨の間を走る筋肉で呼吸に関連する筋肉です。
吸気時に筋肉は収縮して肋骨を前に持ち上げて肺に空気を取り込み、呼気じに筋肉は弛緩して息を吐き出します。
呼吸の基本は横隔膜と外肋間筋の働きにによって呼吸の質が変わります。

外肋間筋の治療

この筋肉は肋骨の間にくっついています。

外肋間筋


この筋肉を緩めるには肋骨を間に指を入れて揉むなどセルフで治療する事が可能です。
しかしシンガー、オペラ歌手など大きな声を出す方の緊張は強く自分でやるだけではパフォーマンスは簡単に上がりません。

外肋間筋を治療するポイント

  1. 背骨の際に鍼を打つ
  2. 筋膜の連結を利用し鍼を打つ
  3. 肋骨の間に鍼を打つ

1.背骨の際に鍼を打つ

赤く塗っている背骨の際に鍼を打つ事で背骨からでる血管の流れを改善することで肋間筋の血流が上がり筋肉が柔らかくなり呼吸機能を高めていきます。

赤く記されている箇所に鍼を打つことによって肋間筋の血流が上がり筋肉の緊張を改善し呼吸機能を上げます。
また自律神経を調節するツボなので気管支、肺などの呼吸器系の働きも良くなります。

2.筋膜の連結を利用し鍼を打つ

外肋間筋は足の横、お尻のの筋肉と連結し首の筋肉までつながっています。
下腿(膝より下)の筋肉やお尻の大臀筋の緊張を改善することで効率よく外肋間筋を緩める事ができます。

その他に筋肉の緊張を緩めるツボがある長腓骨筋を治療する事で効果を上げます。

3.肋骨の間に鍼を打つ

直接外肋間筋に鍼を打つこともできます。
ただリスクとして肋間筋に深く鍼がささると肺まで達し気胸を起こす可能性があります。
鍼を刺しても1~2mm程度の深さであれば肺に達する事はないですが痩せ型の方には注意が必要です。

その他にも

ストレッチやヨガなどでも呼吸筋の緊張は改善できます。

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参考文献:アナトミートレイン第三版 ヒューマンアナトミーアトラス