「喉枯れが治らない」「声枯れを治したい」など、声のお悩みは少なくありません。
特に、シンガー、声楽家、アナウンサーなど声を使うプロの方は、「明日までに治したい」「即効で治す方法が知りたい」「副作用は出したくない」など、焦ることもあるのではないでしょうか。
このページでは、声枯れ・喉枯れを早く改善するために、声枯れの原因と対処方法、鍼灸治療でできることについてご説明します。

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歌手・声優・アナウンサーなどに多い声枯れ

声は、のどの中の喉頭にあるヒダ状の声帯を動かし、空気を振動させることで出ます。声帯の表面は粘膜で、中は筋肉や靭帯です。声帯に炎症などのトラブルが生じると、振動に影響します。そして、声が出にくい、声がかすれるなど「声枯れ」「喉枯れ」の症状につながります。

原因は、風邪による声帯の炎症、声帯の使い過ぎ、加齢などさまざまです。中でも、頻繁に声を使う職業(歌手、声優、アナウンサーなど)は、声枯れ・喉枯れのリスクが高いです。

詳しい治療法はこちら

声枯れの症状と原因

声枯れの原因はさまざまです。今後、適切なケアを受け、早期回復を目指すために、ご自身の声枯れがどの症状に当てはまるか確認してみてください。

急性咽頭炎

風邪などが原因で、のど(咽頭)の粘膜やリンパ組織に急性の炎症が生じる症状です。声帯の炎症が強いものが「急性声帯炎」です。のどは、呼吸によって細菌・ウイルス感染を起こしやすい器官です。疲労や睡眠不足で抵抗力が落ちると感染・炎症リスクが高まります。

声帯浮腫

風邪をひいた後など、声帯が炎症して腫れた状態が残り、声帯がむくむような症状です。声帯を閉じることができないため、隙間から息がもれてかすれた声になります。さらに痰が絡むと、しわがれた声になります。

声帯結節

のどの使いすぎで、表皮細胞が厚くなって炎症を起こし、声帯に「ペンだこ」のようなこぶができる症状です。声がかすれて高い声が出にくくなり、痛みを伴うケースもあります。無理に声を出し続けると、のどの粘膜に体液がたまったり、こぶが線維化して外科的手術を要する場合もあります。

声帯ポリープ

声帯の粘膜が充血した状態でのどを酷使すると、内出血して血腫ができ、さらに声を出し続けるとポリープになります。ポリープができると、声帯が閉じず振動しにくくなります。のどの違和感に始まり、空気が漏れるような声になったり、声がかすれる状態になります。

声帯委縮

主に、加齢により声帯が痩せて閉じにくくなり、声帯の間にすきまが生じる症状です。すきまから空気が漏れるため、声がかすれたり、発声を続けることが難しくなります。加齢だけでなく、声帯溝症などの病気が原因の場合もあります。

ポリープ様声帯

声帯全体がむくんだ状態になるもので、ヘビースモーカーに多い症状です。声帯の両側に生じることが多く、のどの違和感や乾燥感を招きます。また、だみ声と呼ばれる低音に至ることもあります。重症だと呼吸困難を招くため、外科的手術も検討されます。

スランプ

のどに問題はないのに、急に声がコントロールできなくなり、声がかすれたり、思うように声が出ない状態になることがあります。この「スランプ」がプレッシャーとなり、さらなる声の不調を招きがちです。

咽頭ジストニア

ジストニアは、特定の動きだけ、身体のコントロールが効かなくなる病気です。ギタリストやピアニストの手に生じることが多く、歌手の声帯は痙攣性の発声障害と同視されがちでした。実際は、今まで歌えた音域で、声が裏返ったり出なくなるなど悩んでいる方がいます。

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声枯れを明日までにすぐ治せるか

声枯れ・喉枯れの原因を完全に明日までに治すというのは、難しいのが実情です。風邪などで生じやすい急性咽頭炎でも、治るまで通常1~3週間かかります。炎症が強いと1か月程度かかるケースもあります。

また、声帯結節や声帯ポリープでは、西洋医療では保存療法か手術療法が取られます。保存療法では、服薬やステロイド吸入などで炎症を抑えますが、数か月続けても効果が出ない場合もあります。手術療法の場合でも、術後5日間は絶対沈黙が必要です。

ジストニアでは、主に神経内科で、投薬、ボツリヌス治療、手術、装具による補助療法などが行われます。ただ、難しい症状なので、長期戦になるのが通常です。薬(トリヘキシフェニジル)で物忘れが悪化したり、ボツリヌス療法で力が入らなくなる等の副作用も指摘されています。

鍼灸治療による声枯れ治療・応急処置

鍼灸治療の特徴は、副作用がないことです。投薬等をしないので、薬が体に合わない方や、本番に副作用を出したくない方も安心して治療を受けられます。

鍼灸治療では、血行の促進や、鍼を刺すことによる自己回復力によって回復を促します。また、筋緊張を緩めて患部のこわばりを解消し、症状の改善につなげることもできます。

鍼灸治療による呼吸器系疾患(気管支炎)、耳鼻咽喉科系疾患(咽喉頭炎)への有効性は、WHO(世界保健機関)によっても認められています。とはいえ、症状によっては、鍼灸治療でも明日までにすぐ治すことが難しい場合もあります。

詩庵鍼灸接骨院では、知見と経験をもとに少しでも症状を緩和するケアを行います。副作用なく、本番までに声枯れに対処したい方は、お気軽にご相談ください。

詩庵で声枯れに2日で対応した実際の例

オペラ歌手(女性)の声帯結節の患者様

処方される抗炎症薬では症状が治らず、コンクール直前に詩庵に来院されました。
問診・触診の結果、次のことがわかりました。
・声帯の炎症
・薬の服用による肝の負担
・肝の負担によるお腹周りの張り
・無理な歌唱による肩の筋緊張
・背中の脊柱起立筋の緊張

発声は、横隔膜と外肋骨筋が上下・左右に拡張し、肺が空気の出し入れをすることによって行います。腹部や背中の筋肉が張っていると、この動きが阻害され、十分な発声ができません。
そこで、刺鍼によって、声帯の炎症を鎮めるとともに、肝の負担を軽減し、お腹周りの張りを取る施術を行いました。
この刺鍼では、経絡に基づき足に鍼を打ちます。経絡でつながったポイントへの刺鍼により、肝・お腹の張りに加え、肩の緊張も解消できました。
また、背中にも鍼を打つことで脊柱起立筋の筋緊張を緩和しました。
治療の結果、2日後のコンクールで良いパフォーマンスが発揮できたと、お喜びの声をいただきました(ご参考:患者さんの声)。

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